建設コンサルタントはきついって本当?向いている人の特徴5選!

たじ

建設コンサルタントって「きつい」ってよく聞くけど、実際のところどうなんだろう。どんな人が向いているんだろう。

このように就職活動をする大学生や建設会社から転職を希望している社会人のあなたもこんなことを思っていませんか?

今回の記事では建設コンサルタントに7年勤め、現在は建設業にかかる発注業務に携わっている私が「建設コンサルタントとして勤務してわかった勤務実態」や「この仕事をしていく上で向いている人の特徴」についてお話しします!

主観が入りますが、建設コンサルタントとして働くことはきついわけではありません。

なぜなら完全週休二日制で有給休暇も気兼ねなく取得でき、深夜残業もなかったからです。

残業代についてもしっかり払われており、収入面で困ったことはありませんでした。

ただし、仕事の性質上、残業をせずに仕事が完了することは稀だと思いますので月に20〜50時間程度の残業は覚悟しなければなりません。

この記事を最後まで読んでいただくことで、建設コンサルタント会社に就職してからの勤務形態を知ることができ、建設コンサルタントとして適性があるのかわかりますよ!!

目次

建設コンサルタントの勤務実態

まず、前提として私が勤めていた建設コンサルタント会社について説明します。会社は全国展開されており、年間の売上が100億円を超える中堅〜大手に分類される会社でした。

勤務時間は朝9時〜夕方18時を基本としたフレックスタイム制で実働8時間とされていましたが、打ち合わせで外出することも多く現場に直行直帰というのもよくありました。

また、タイムカードを刻印するようなシステムはなく、勤務システムに自分で勤務時間を入力するようなシステムで時間で縛られてはいない印象でした。

もちろん、時間で縛られていない代わりに一年目から一人当たりの売上目標が年間3000万程度に設定されてはされていたので、成果はしっかり求めれていました。

建設コンサルタントは残業時間が長くてきつい?

建設コンサルタント業は一般的には残業時間が多い職種とされ、これがきついと呼ばれる由縁かもしれません。

平成29年度の年間残業時間は325時間とされ、月別でみると20〜50時間程度と幅があります。

建設コンサルタンツ協会ー建設コンサルタントの働き方改革 より引用

私の勤務していたときも似たような状況で、工期が近づくと追い込みをかけて残業時間が増えるときもありましたが、常に忙しいわけではなく、忙しくない春先の期間は資格試験に充てる時間も十分確保できていました。

また、残業時間も22時以降は禁止されていたり、残業時間を少なく申請することがないように上司からは「やった分はしっかり申請していいぞ」とお墨付きをもらっていたので、ブラック企業というわけではありませんでした。

土日や深夜勤務についても現場作業の都合上、勤務しなければならない日もありましたが、振替休日を確保するように指導され、週休完全二日制は確保されていました。

有給休暇を取得することに対する上司への気兼ねもなく、普通に取得できました。当然、自分の業務のスケジュールを管理できている前提なのですが・・・。

このようなことから、私自身は勤務形態についてきついと思ったり、不満に思ったことはありませんでした。

しかし、これは私が中堅〜大手に分類されてるような建設コンサルタントに勤めていたことが影響している可能性もあり、小規模な会社では過酷な労働環境があるかもしれないのであくまで参考としてください。

建設コンサルタントに向いている人の特徴5選!

それでは建設コンサルタントに勤めていた私がおすすめする「建設コンサルタントに向いている人の特徴」についてお話しします。

じっくり力をつけたい人、資格を取りたい人

建設コンサルタントに入社しても即戦力として働ける人は元々建設コンサルタントで働いていた人以外には考えられません。それはこの仕事が完全受注生産でオーダーメイド商品しか取り扱わないからです。

建設コンサルタントが取り扱う代表的な商品は、道路や橋、トンネルといった社会インフラの整備の設計です。

これは、大量生産されて必要とされるものではなく、現場の課題となっている障害を取り除いて整備するために一点ものの設計図を作ることなので、必然的に完全受注生産のオーダーメイド商品となります。

このような成果を納めることができる人は「経験に裏打ちされた知識をもつ人」となるので資格が求められます。

この資格は技術士RCCMと呼ばれる資格で、取得には経験年数が必要なので建設コンサルタントで働く必要があり、その知識をもつまでには最低でも2〜5年程度は必要だと思います。

したがって、「じっくり力をつける忍耐力のある人」または「資格取得に意欲がある人」が望ましいと思います。

色んな職種を経験したい人

建設コンサルタントは営業であり、デザイナーであり、医者です。

社会インフラの整備に当たっては「私の会社ではこんな提案ができます!」という営業をすることや、「地域の人が集まりやすい広場を整備したいんだけど?」と注文されたり、「地震で橋が壊れたから、すぐに直したいんだ。いい方法ない!?」と聞かれたりします。

個人として全ての能力に長けていることが望ましいですが、なかなか難しいものがあります。建設コンサルタントではこのような提案や依頼全てに対応するために、会社全体で取り組んでいます。

一つの会社に複数の職種があるようなものなので、社内での異動を経験することで多様な職種が経験できます。そのため、「色んな職種を経験したい人」 に向いています。

安定を求めている人

建設コンサルタントは求められる知識や経験から「つぶしの効く職業」といえます。

私は家庭の事情があって20代後半に転職しているのですが、転職先の面接を受ける際には「君のような人材がうちに来てくれる理由がわからない」と50代のえらい人からお褒め?の言葉をもらいました。

例えば、建設コンサルタントに長年勤めたけど「やっぱりこの会社でこのまま働いていけない」と思い転職を考え、転職サイトに登録すると恐らく色々な会社から問い合わせがあると思います。

同じような建設コンサルタントの会社や建設業者、資材メーカー、商社からも問い合わせがあるかもしれません。

建設コンサルタントを続けられた人には高い能力を期待されることから、転職先に困ることはないと思うので「安定を求めている人」に向いています。もちろん、経験に裏打ちされた知識がある前提ですよ。

将来的に独立したい人、上昇志向が強い人

民間事業や公共事業を受注するための条件として技術士やRCCMの資格が必要となることが多いのですが、資格さえ持っていれば独立して会社を起こすことで受注も可能です。

実際はかなり大変なので、一人で建設コンサルタント会社を運営されている人は多くないと思いますが、資格を持って実務ができる人は貴重なのでステップアップした会社に転職することや独立し、下請として得意な分野の仕事に重点的に取り組むことで、少ない仕事量で利益をあげることも可能です。

建設コンサルタントは自分の営業力、技術力次第で稼げる職業なので「将来的に独立したい人」や「上昇志向が強い人」に適性があります。

社会貢献したい人、地図に残る未来に貢献したい人

建設コンサルタントの仕事により仕上がった図面に基づいて、工事が終わると事業の効果が発現し、地域の住民の役にたつという社会貢献活動となります。

また、建設コンサルタントの仕事は地図に残る仕事なので子供や孫の世代という未来への貢献にもなるので非常に達成感を得られる職業です。

したがって、「社会貢献したい人」、「地図に残り、未来に貢献したい人」に適しています。

まとめ

この記事では中堅〜大手に分類される建設コンサルタント会社の勤務形態と、建設コンサルタントとして適性がある人の特徴についてお話ししました。

結論として個人的な感想は建設コンサルタントの仕事が特別にきついということはないと思っており、私の勤めていた建設コンサルタントの勤務形態は以下のとおりでした。

  • 勤務時間は9時〜18時が基本でフレックスタイム制のところも多い。
  • 残業は月平均で20〜50時間で、他業種と比べると多い。
  • 深夜残業はなかった。
  • 完全週休二日制を採用しており、有給休暇も気兼ねなく取得できた。
  • 業務のスケジュール管理ができていれば、有給休暇も取得できた。

また、建設コンサルタントに向いている人は以下のとおりです。

これら全てに当てはまらないと建設コンサルタントになれないというわけではなく、当てはまる項目が一つでもあるあなたは建設コンサルタントに適性のある人かもしれないので、ぜひこの職種にチャレンジしてみてください。

  • じっくり力をつけたい人
  • 資格を取りたい人
  • 色んな職種を経験したい人
  • 安定を求めている人将来的に独立したい人
  • 上昇志向が強い人社会貢献したい人
  • 地図に残る未来に貢献したい人

建設コンサルタントはとても働きがいのある職種だと思います!

今回の記事があなたの役にたって、少しでもあなたの就職活動の手助けになればうれしいです!

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