NTTdocomoの新しい料金プランのahamoってすごい人気ですね!一時は申し込みが殺到してシステムがストップしてしまうこともあったとか!?そんな人気料金プランのCMで使用されているのはYOASOBIの「三原色」!
YOASOBIは小説を原作として楽曲を制作するアーティストでAyaseさんとikuraさんの最近ヒット曲を連発している大型新人です!2021年はフジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」の新テーマ曲を提供しており、ますます注目を集めています。
今回は、注目の二人組アーティストのYOASOBIの新曲「三原色」についてどんな意味が込められているのか、考察していきたいと思います。
ちなみに、「めざましテレビ」の新テーマ曲「もう少しだけ」が気になったあなたはこちらもチェックしてみてください!
YOASOBI|三原色の歌詞の意味とは?
三原色は出会いと別れがあっても繋がりを忘れていけないというメッセージを込めた楽曲
コロナ禍で普段とは違う日常を強いられ、普通であれば皆が経験できる大切な行事やイベントが中止となる世の中で、別れや旅立ちの季節となったのが2021年の春でした。
この三原色の原作小説RGBで、幼馴染の三人の男女が些細なことからすれ違うことで疎遠となりますが、成長後に再会し旧交を温めるというストーリーです。物語は三人のうちの一人がケータイを(ahamoに?)変えたことで、三人の交流が再び始まり、誰もが経験したことがあるような、ありふれていそうだけど大切にしたい日常を切り取った作品となっています。
別れや旅立ちがあったとしても「繋がり」は消えるものではなく、また繋がることができる大切なものであることを忘れてはいけない、そんなメッセージが込められているのだと思います。
三原色はR:赤、G:緑、B:青を三人を男女に置き換えて呼称しており、まずは関係性を整理しておきますね!原作を読んでいない方はネタバレを含むので注意してください。
三人の共通点は同じマンションに住んでおり、同世代の男女です。
R:赤(男性) | G:緑(女性) | B:青(男性) | |
---|---|---|---|
R:赤 (男性) | 過去に漫画家を志望 現在は社会人として出版業界に勤める | Gに密かな恋心を持っており、 再会を機に思い切って思いを伝える | 頼りにしているリーダー的存在 |
G:緑 (女性) | 漫画が好きな文系男子 | 唯一の女性で最近婚約した。二人にはこのことを伝えていない。 (Bはすでに知っており、Rも再会した瞬間に理解する) | バスケットが得意な男の子 |
B:青 (男性) | Rが描いたマンガを返せていない負い目を持っている | Gが最近婚約したことを知っており、Rの恋心もわかっているため複雑な心境 | 昔はスポーツや勉強に長けていたが 最近は挫折感を味わう大学生 |
それでは歌詞を考察していきたいと思います。
著作権の都合上、歌詞全文については公式サイトやYouTube等からご確認ください。
YOASOBI|三原色の歌詞の意味〜サビを考察〜
どこかで途切れた物語
僕らもう一度その先へ
たとえ何度離れてしまっても
ほら 繋がっている
三人の物語は一度途切れていますが、Bが携帯電話を変えたことをきっかけにRとGに「また三人で集まらないか」と声を掛けたことで物語が再開されます。
Bは交友関係の広い社交的な性格で、RとGの連絡先を調べたわけではなく別の機会でそれぞれに連絡先を聞いています。たまたま携帯電話を変えたとき、RとGの連絡先が入っていることにあらためて気づいた程度のことだったのだろうと思います。
何事もきっかけはささいなことなのかもしれません。
仲の良かった三人が一堂に会するのは10年ぶりなのかもしれません。SNSが普及している現在においては、全く連絡先を知らない旧友と会おうと思えば会える世の中になったので、こんなことも珍しくないのかもしれませんね。
YOASOBI|三原色の歌詞の意味〜1番のAメロを考察〜
それじゃまたね 交わした言葉
あれから幾つ朝日を見たんだ
それぞれの暮らしの先で
あの日の続き 再会の日
「それじゃまたね」再会を約束とまではいかないまでも、別れの時に交わした簡単な挨拶ですが、実際に次に会ったのは10年後なんてこともあります。
R,G,Bの三人は疎遠となったあと、未来にあゆみを進めていますがそれぞれに悩みを抱えたり、葛藤して再会の日を迎えています。
RはBとGに初めて自分の描いた漫画を読んでもらい、漫画家を目指しますが漫画家になることはできず、広告会社で働くようになりました。Gは最近婚約したことを周りに発表したことで今までの自分と周囲のギャップに悩みを抱えています。
また、Bは小さい頃はなんでもできた万能の子どもだったようですが、次第に自分を凡庸な人間であると思うようになり、講義で単位を落とすこともよくあるようです。
YOASOBI|三原色の歌詞の意味〜1番のBメロを考察〜
待ち合わせまでの時間がただ
過ぎてゆく度に胸が高鳴る
雨上がりの空見あげれば
あの日と同じ様に 架かる七色の橋
大切な再会の日に「待ち合わせの時間に遅れてはいけない」気持ちはよくわかりますね。早めに待ち合わせ場所に着いてしまい、手持ち無沙汰にはなってしまいますが、再会が待ち遠しいという高揚感が伝わってきます!
再開の日は雨上がりの夕方。空には再会を祝福するかのように、いつか三人で見た虹がかかっています。
YOASOBI|三原色の歌詞の意味〜1番のサビを考察〜
ここでもう一度出会えたんだよ
僕ら繋がっていたんだずっと
話したいこと 伝えたいことって
溢れて止まらないから
ほら ほどけてやしないよ、きっと
巡る季節に急かされて
続く道のその先また
離れたってさ 何度だってさ
強く結び直したなら また逢える
いよいよ三人は再会を果たします。
今まで疎遠となっていたのが嘘のように話が止まりません。旧友とあったときの過去に戻ったような錯覚は誰しもが経験したことがあると思います。あれって不思議な感覚ですよね!笑
話をするうち、疎遠となった理由は三人がそれぞれ思い違いをしており、完全な誤解であったことがわかります。誤解が解けた三人はその後も定期的に会うようになります。
もともと気の合う仲間であれば、きっかけさえあれば繋がりが戻るものなのでしょうね。
私たちの生活でも出会いや別れは定期的に訪れるものですが、繋がりは消えるものではありません!きっかけさえあれば、また昔のような気の合う仲間として昔のような付き合いが始まることもありますよね。
YOASOBI|三原色の歌詞の意味〜2番を考察〜
ねぇ ここまで歩いてきた道は
それぞれ違うけれど
同じ朝日に 今照らされてる
また重なり合えたんだ
どこかで途切れた物語
僕らもう一度その先へ
話したいこと 伝えたいことって
ページを埋めてゆくように
ほら 描き足そうよ 何度でも
Gが婚約することをBはSNSで知っていましたが、Rはこの場に集まるまで知リませんでした。久しぶりに顔を合わせ、Gの左手の薬指の婚約指輪があることで悟ります。
密かにGのことを思っていたRは飲み会の終盤にGに婚約のことを本人から聞き、自分の過去の思いを告げます。
Rは過去の思い出として抱えていたものをこのまま抱えておく必要がないと悟り、吐き出すことで新たな三人の関係構築の礎としたい思いがあったのかもしれませんね。
このことをきっかけにさらに盛り上がった三人は、その後朝まで遊び倒します!笑
Gはこの三人で集まる前、婚約者に「今日は帰るよ」と連絡していたにもかかわらずこの約束を破るほどRの告白のインパクトは大きかったのでしょうね!
YOASOBI|三原色の歌詞の意味〜大サビを考察〜
いつか見上げた赤い夕日も
共に過ごした青い日々も
忘れないから 消えやしないから
緑が芽吹くように また会えるから
物語は白い朝日から始まる
「また明日」
RGBは「光の三原色」とも呼ばれる光の色に関する基本の3色で私たちの生活(テレビやパソコン、携帯電話等)と密接に関係しており、この3色の組み合わせでこの世に存在するほとんど全ての色を作り出すことができます。
原作小説では夜明けまで遊んだ三人は一緒に白い朝日を見ることになります。
歌詞にもR,G,Bの色である赤,緑,青が登場し、この三原色が再会により重なることで白い朝日へ昇華されているように描かれていますね。再会によって過去の「それじゃまたね」から「また明日」と関係性がより深まっていることがわかり、繋がりが強くなったといえますね。
人生に別れの場面はつきものですが、新たな出会いや再会の場面は必ずありますよね!私たちの人生も様々な人との関わりで無限の色が作り出されるので彩豊かな人生になっていく!そんな思いが込められているかもしれません。
春は別れの季節でもありますが、出会いや再会の季節でもあります。そんな出会いと再会を歌った「三原色」は春にぴったりの楽曲と言えますね!
YOASOBI|三原色の歌詞の原作は?
三原色の原作「RGB」はCMのための書き下ろし小説!
今回の楽曲「三原色」の原作となっているのは脚本家 小御門優一郎さんが今回のCMのために書き下ろした「RGB」という小説です。YOASOBIは以前、小御門さんが主催する劇団ノーミーツ第2回公演「むこうのくに」で「ハルジオン」を提供しており、今回2回目のタッグを組んでいます。
原作を読むことでさらに楽曲の理解が深まりますので、興味を持った方は読んでみてください!無料で読めますよ。
原作についてYOASOBIのお二人は次のようにコメントしていますので紹介しますね!
Ayaseさんのコメント
この曲は、『RGB』という小説が原作になっています。些細なことがきっかけで小学生以来疎遠になってしまった3人の幼馴染達が大人になって再会するという物語です。楽曲を制作するにあたって、一度ほどけかけた繋がりも、根っこでは繋がっているというメッセージをしっかり伝えたいと思いました。会いたい人と会うことも難しい日々ですが、この3人のように根の部分が繋がっていれば必ずまた会える。その繋がりを大切に、前を向いて楽しく生きていこうという想いを込めています。ikuraさんのコメント
ahamo 公式サイト から引用
今回の楽曲には3人の主人公がいます。久しぶりの再会に対して、抱いている気持ちが互いに違うので、その心情を歌で表現するのはすごく難しかったです。小説の中には色味や情景の描写が多く出てくるので、そこから世界観をイメージして楽曲とも重ね合わせながらレコーディングに臨みました。主人公たちが見ていた光景を、私なりに曲に閉じ込めています。
まとめ
今回はYOASOBIの三原色の歌詞の意味について考察しました。別れと出会いの春にピッタリの楽曲となっており、原作もぜひ読んでみてくださいね!
YOASOBIの新曲「もう少しだけ」も気になっているあなたはこちらもチェックしてみてください!